「小鳥の森」現状と解説

茨城大学教育学部附属小学校同窓会

■311東日本大震災まえ
水戸城の敷地跡に普通の小学校にはあり得ない自然環境があり、 樹木の種類、草本の種類、小動物、昆虫、鳥類、そこに集まる生き物が水戸市内で駅からほんの少し離れた所に 存在していた。附属小の児童の思い出の森。私は木登りと木の実に夢中でした。
 そもそもの、小鳥の森は水戸城の盛り土の塁跡で、土塁は森の姿はしてなかったようです。 水戸城の土塁に小鳥が運んできた種子が芽吹き我々の知る様な姿になったとの事です。 その土塁の頂上に附属小学校周道があり道の外側下は旧6号国道があり、 土塁の両側に「小鳥の森」はあり、時々大雨や台風の後に土砂崩れなどありました。
地震のまえの小鳥の森


■ 311東日本大震災の直後
◇ 小鳥の森
旧土塁の頂上の「小鳥の森」の道に大きな亀裂がありとても危険な状態です。 放課後の小鳥の森まで含まれる鬼ごっこや ターザン遊びはできません。
◇ 附属小学校校舎
何回かの校舎の改築などを経て現在の小学校の校舎があります。 校舎は震災時に天井が落ち壁が抜け、怪我をした小学生もいたようです。

 ◆「小鳥の森」震災直後と現在
 ◆「校舎」震災直後と現在
2011年の小鳥の森と附属小



■ 現在の附属小学校 小鳥の森
◇ 小鳥の森
小鳥の森の2/3程度の広さの土塁の外側のエリアが全面崩落の危険性があるために 全面伐採&網目状コンクリート補強、網目状のコンクリートはかなり強靭。 土が見えておりそこに鳥や風に選って運ばれた種子が芽を出して一部、草本植物がある状態。
◇ 附属小学校校舎
校舎の外側は地震前と同じ、内装は震災により破壊された教室など耐震性を考慮したものに つくりかえられている。
 ◆「小鳥の森」震災直後と現在
 ◆「校舎」震災直後と現在
2012年8月の小鳥の森と附属小校舎



■ 再生後の附属小学校 小鳥の森
小鳥の森は人為的に植栽が許されている場所と、立ち入りが制限されている場所があり、 植栽可能な所に果樹(くだもの)を植えようと考えております。 茨城は気候に恵まれ、リンゴの南限、ミカンの北限の間に位置し、 ほぼ全ての温帯果樹が育ちます。
旧小鳥の森の道付近や、「夢のお城跡」の奥(小鳥の森奥側三の丸ホテル方面)付近にも 植栽スペースが確保出来ます。 木が切り倒された南側斜面側は、しばらくの間大きな樹木がないため、比較的早いペースで 森の回復に向かうと考えています。
◆ 植栽植物の選定
「リンゴ」や「ナシ」「ブドウ」などの園芸作物は一般に病害虫に弱く手間がかかり 人為的な施肥、薬剤散布などが必要なので、自然に小学校職員の手をほとんどかけずに 生きてゆけるものを選ぶ。できるだけ茨城の気候にあったものを選ぶ。

「ミカン」などの柑橘は比較的強い。
「クワ」なども手間がかからない。
「プラム、アンズ、ウメ」なども比較的栽培に適している。
(ウメはタネに青酸化合物が含まれているのでタネに注意!)
「ブルーベリー」などの低木の果樹
「イチゴ」などの草本植物 など


小鳥の森【再生】プロジェクト